内覧会について

住宅購入のイベントの一つとして『内覧会』がありますが、今回は新築住宅購入における内覧会についてです。

まず『内覧会』とはどのようなイベントなのでしょうか。
某住宅不動産サイトによると『内覧会とは、新築の一戸建て住宅やマンションの契約者を対象とし、引き渡し前に行われる物件の状態確認を目的とした会のこと』とあります。
つまり、完成した住宅を施主や購入者が初めて目にする場であり、契約通りの造りになっているかや不具合の有無を確認するイベントが内覧会です。

内覧会の流れ

内覧会の開催方法は売主によって様々ですが、大きくは2つのケースに分類されます。

ケース1:売主側主導で担当者が立会う場合

売主や施工会社の担当者が建物内外を案内し、各種住宅設備類や住宅性能などの説明の他、仕上げ状態の確認や質疑応答などが行われます。
新築マンションでは共用施設の説明もこの日に実施される事が多いようです。
指摘や懸案事項については売主側がチェックシートにまとめてくれますので、ゆっくりと建物を見て廻る事ができます。
但し、自社物件のアピールポイントばかりに時間を要する業者もいるようなので注意が必要です。

ケース2:購入者主導で売主側が立会わないケース

購入者が自由に建物を見て廻り、不具合や気になる事を事前に渡されたチェックシートに記入し内覧を終了したらチェックシートを売主に渡します。
不具合などの指摘内容や質問事項については当日回答を得るか後日改めて説明を受けます。
購入者主導なので必要箇所だけを効率良く見て廻る事ができますが、住宅や建築に関する知識があまり無い方はホームインスペクターや売主側担当者の同行を依頼するのが良いでしょう。
尚、設備機器の操作等については別途取り扱い説明書が渡されますので、そちらで確認する事になります。

内覧時のチェックポイント

では内覧会でのチェックポイントはなにか⁉
住宅診断のプロであるホームインスペクターに同行を依頼すると概ね以下の内容についてチェックを行います。

  • 建具(サッシ、玄関扉、室内扉、襖、障子等)の建付けや動作確認
    主な検査項目:動作時の異音、鍵の不具合(掛からない、掛かりずらい)、スムーズに開閉しない、扉や枠の反りや変形、不要な隙間、その他
  • 床、壁の不具合
    主な検査項目:床壁の傾斜(3/1000以下または6/1000未満)、歩行時の床鳴り、その他
  • 各部の仕上げ状況
    主な検査項目:凸凹、隙間、浮き、剥がれ、傾斜、キズ、汚れ、その他
  • 設備機器の確認
    主な検査項目:ガス機器の点火確認、電気設備の点灯及び起動確認、水廻りの設備点検、その他
  • パンプレット図との整合性   など

ここで重要なのが判断基準となりますが、諸法規等で示されている客観的な基準は床及び壁の傾斜角(3/1000以下または6/1000未満)などの限られた項目で、多くは不具合に該当するかしないかの判断になります。
しかしどのような事象が不具合に該当するかわからないケースが多いと思いますので、そのような場合はご自身が違和感を感じるかどうかで判断すると良いでしょう。
とにかく違和感を感じた箇所を指摘して、不具合かどうかを売主側に確認してもらう。指摘を遠慮してしまうと入居後のトラブルや泣き寝入りになるケースもありますので、まずは気づいた事を相手に伝えましょう。

キズと汚れについて

建物引き渡し後に起こるトラブルの一つに『キズ、汚れ』の取り扱いがあります。
一般的には「引き渡し後(または内覧後)に確認されたキズ汚れについてはアフターサービス対象外」と契約で定められており、ご自身に覚えの無いキズ汚れであっても入居後確認されたものについては補修対象にはなりません。
なかには3ヶ月目の定期点検迄であれば補修をしてくれるところもありますが、基本的にはアフターサービス対象外です。
その為、内覧会でキズ汚れの有無を確認しておく必要がありますが、小さなキズや汚れは見る角度や部屋の明るさなどで見え方が変わりますし、人によっても見える場合と見えない場合があります。
微細なキズ等について気になるかどうかは個人の感覚によりますが、内覧会ではできるだけ発見できるように心掛けておきましょう。

ちなみに筆者の会社では、ホームインスペクターによる内覧会立会い業務のオプション検査として、キズ汚れ検査の専門スタッフによる「仕上げ検査」を実施しております。
当該サービスはキズ汚れの発見を100%保証するものではありませんが、例えば専有面積100平米程度のマンションでは20~30箇所程度を指摘し、その成果については大変ご好評を頂いております。

内覧会で注意したい事

  1. 開始時間
    開始時間は部屋向きにもよりますが、午前中か午後1時前後のスタートが良いでしょう。
    午後3時を過ぎると季節や天気によっては薄暗くなるので、室内の仕上げ状態が確認しにくい場合があります。
    また、所用時間は概ね2時間~3時間を予定しておきましょう。
  2. 服装
    動きやすい服装が良いでしょう。
    特に家具を置く場所やカーテンの採寸をする場合は、脚立の乗り降りやしゃがんでの作業になりますので、スーツやスカートは避けた方が良いです。
  3. 持ち物
    ・パンフレット図(間取り図) → 現状と相違がないか確認します。
    ・懐中電灯 → 点検の際にあると便利です。
    ・メジャー → 採寸に必要です。
    ・デジカメ → 指摘箇所や部屋のイメージを記録できます。
    ・脚立(小さいタイプ) → カーテンの採寸や高い箇所のチェックに使います。
    ・スリッパ → 靴下の汚れ防止
    持ち物については売主側が用意してくれる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
  4. 当日の予定は空けておく
    お部屋での滞在時間のほか、引き渡しや契約に関する説明、マンションであれば共用部の案内などで時間が掛かる場合があります。
    余裕をもって臨めるように当日の予定は空けておきましょう。
  5. 気になった事はなんでも相手に聞きましょう
    売主は住宅のプロですので、わからない事や気になる点はなんでも聞きましょう。
    遠慮や妥協をすると後々後悔するかもしれません。

ホームインスペクターは依頼した方が良い?

答えはイエスです。
インターネットで検索すると内覧会でのチェック方法などの情報が掲載されておりますが、それを参考に現地で実践するのは非常に難しいです。
たとえできたとしても、「本当に正しいやり方でできたのか」「判断はあっているのか」など不安が残ることでしょう。
住宅購入は人生のなかでも大変大きな買い物です。
購入後のトラブルや補修リスクを軽減させるためにも、専門知識をもったプロに依頼する事をお勧めします。

日本建診株式会社
公式サイトhttps://j-kenshin.com

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